総量規制の見直しと規制緩和について

総量規制とは、2010年の貸金業法改正にて導入された法律の一つです。
内容は、すべての貸金業者を合わせて年収の3分の1を超える貸付を禁止するとしています。例えば、年収300万円の人は100万円までしか貸付を受けることができませんが、これは1社あたりの制限ではなく、契約している貸金業者全ての利用限度額を合わせた時の制限なので年収が低い人にはかなり厳しい規制です。
今まではこうした規制がなかったことから返済能力を超える貸付を受けることで返済ができない、多重債務を抱えるという問題が多く発生していました。総量規制は多重債務者を生まない目的で制定され、その効果は実際に表れ多重債務者は減少しています。
しかし、その反面では、お金を借りたくても借りられない人が闇金業者に流れてしまう危険性もはらんでいます。また、貸金業者もこうした規制による影響で利益をあげられず倒産してしまったケースもありました。
そこで2014年に総量規制の見直しと規制緩和が検討されると報じられました。見直し内容は、認可業者に限り金利上限を年利20%から年利29.2%に引き上げ、総量規制自体を撤廃するというものです。
2016年時点で総量規制に関する情報は出てきていないので、実際にどうなるかは分かりません。また、規制の見直しにより再び多重債務者が増えたり、違法業者に引っかかる債務者が増える可能性もあり、慎重にならざるを得ない状況でしょう。